ガラス繊維抽出フード:産業用換気ソリューション
ガラス繊維抽出フードは、化学工場・実験室・食品加工施設などで有害な蒸気や煙を効率的に排出するFRP(繊維強化プラスチック)製の換気装置です。金属製フードに比べ軽量で錆・腐食に強く、カスタマイズ設計が可能な点が特徴です。
ガラス繊維抽出フードの定義と構造
ガラス繊維抽出フード(FRP排気フード)は、樹脂とガラス繊維を層状に成型した複合材で作られます。耐薬品性・耐熱性(-40℃~95℃対応)に優れ、屋外UV照射や高湿度環境でも劣化しません。モジュール式設計のため、ダクト形状や風量に応じた柔軟な設置が可能です。
FRP換気システムの製造工程と素材特性
- 積層成形技術:ガラス繊維マットにエポキシ樹脂を浸透させ、高温圧縮で硬化。
- 軽量・高強度:金属比で重量1/3、強度2倍の比率を実現。天井吊り下げ工事の負荷軽減。
- 表面平滑性:内部コーティングにより油脂や粉塵の付着を最小化、メンテナンス頻度を低減。
産業用ファイバーグラスフードの種類
- 耐薬品型FRPフード:塩酸・アンモニアなどに耐性。化学プラント向け。
- 防爆仕様フード:可燃性ガス対応、ATEX認証取得モデル。
- 厨房用高耐熱フード:180℃以上の高温排気に適した樹脂配合。
金属排気フードとの比較
項目 | FRPフード | ステンレスフード |
---|---|---|
耐腐食性 | ◎(酸・アルカリに不活性) | △(塩分で孔食発生) |
熱伝導率 | 低い(断熱効果あり) | 高い(結露リスク) |
コスト | 初期費用高・メンテ費安 | 初期費用安・塗装費追加 |
適用事例と設置基準
- 実験室:局所排気装置と接続し、有害ガスを室外へ導通。
- 電鍍工場:FRPダクトフードをライン上に配置、酸霧を中和処理。
- 設置要件:風速0.5m/s以上(厚労省指針)、週1回のフィルター点検推奨。
よくある質問
Q. ガラス繊維抽出フードの寿命は?
A. 平均15~20年(金属製の2倍)。UVコート追加で更に延長可能。
Q. 既存ダクトへの後付けは?
A. 継ぎ手パーツで調整可能。ただし風量計算の再検証が必要です。
※製品仕様・価格は用途に応じてカスタマイズされます。詳細は資料請求ください。